着彩編

◎木地斡旋いたします。詳しくはこのページの最後をご覧ください。
1.「野路の秋」 材質 外材(譲り受けたもので名は不明)

友人にもらったアケビが美しく写真に収めておきました。
季節の叙情を表したいのでロクロ挽きのシンプルな形に焼きペンで輪郭を取り、水性の木部着色剤で着彩しました。

※写真を基にスケッチをして、絵としての表現は画集などを参考に下絵を描きます。
※下絵を半紙などに写し取り、裏面から濃い目の鉛筆で線をなぞります。
※木地に図柄の場所を決め、
半紙を止め、表面から固めの鉛筆で丁寧に絵をなぞります。
※写し取った絵を焼きペンで描きます。多少のずれは気にせずにペンの勢いを大切に。
※消しゴムで鉛筆をきれいに消します。
※着彩は木端などに試し塗りをして色を決めてゆき、にじむようならアラビヤゴム糊を少々混ぜて滲みを防ぎます。
※乾いたら、サンディングシーラーを塗り、一昼夜起きます。サンディングが充分乾いたら600番のサンドペーパーかトラベロンシーとをかるくかけ、仕上げのクリアラッカーを塗ります。


画像にポインタを乗せると拡大画像になります。
2.「雪の朝」 材質 ケヤキ

この図柄は焼きペンを使わずに、写し取った下絵に絵の具(日本画絵の具、または水性絵の具)で着彩しています。
雪は絵の具の白に銀を混ぜています。

3.「春韻」 材質 ケヤキ

これも2と同じ着彩方法ですが、1と同じ木部着色剤を使っています。
4.「芳春」 材質 ケヤキ

これは、桜の図柄は1の方法です。鹿の子絞りの部分は彫刻刀の三角刀で線を彫りその溝に焼きペンをいれ四角の真ん中に点を打ちます。

さらに溝の部分に着彩をしています。手間はかかりますが風合いが出ますのでよく使っています。
5.「蕾」 材質 ケヤキ

この作品は、花芯に薄紅と麻葉模様の部分に薄く辛子色を使っているだけですが、顔の表情と、髪を三角刀で隙間無く彫ることで、あどけなく柔らかな少女の雰囲気を表現できたと思います。
6.「柿童」 材質 ケヤキ

楽しんで作ったものです。仕事場に柿の木があるので、ヘタと枝の部分を作るのに助けられました。顔の周りに頬紅を使っているパステルをぼかしています。
(パステルをサンドペーパーで粉にして指でぼかしています)
いくつか参考までに並べてきましたが、それぞれの方がそれぞれ工夫をしていますから、機会があるごとにたくさんの方の作品をご覧になって、自分の好きなものを見つけられることです。
作者に会えるときには遠慮なく質問されると良いと思います。
作って、手で覚えることが上達の道です。何より楽しんで作ってください。



以下に道具類の購入できるところをいくつか御紹介します。

焼きペン      当方へお問い合わせください。

木部着色剤(ワシン 水性木部着色剤ポアーステイン)
サンディングシーラー
クリアラッカー
サンドペーパー
アラビヤゴム糊
           などは、ホームセンターなどの木工の売り場で扱っています。

日本画絵の具
           画材店に簡単に使えるチューブ入りの日本画水性絵具があります。
パステル
           これも画材店にあります。バラ売りしていますので必要な色だけ求められます。



創作こけしは、こけしの基本を念頭に置きながらも、自由な発想でいろいろな試みをすることが出来ます。
これらの他にも鎌倉彫り、金箔、寄木などの技法で表現されている作品もあります。
まず、試みてください。
◎木地斡旋のお知らせ
こけし作りにチャレンジしてみたい貴方へ。
こけしの原型である木地(ミズキ)を斡旋いたします。
形状によりますが、2000円から3000円くらいからご用意できます。
例えば丸さが17~18cmで高さが30cm程度で10000円(送料別)程度です。