●略歴
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略歴 |
きさらぎ |
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| 吉田多加志(よしだたかし) 昭和23年6月群馬県桐生市に生れる。 県立桐生工業高校紡織科在学中、デザイン、色彩等を学ぶ。 卒業後、会社勤めの後、53年に30歳で小林伊之介に師事し 創作こけしの制作を始める。57年全国近代こけし展にて 「きさらぎ」で文部大臣奨励賞を受賞。以降、全群馬近代こけし コンクールでは、最高賞の内閣総理大臣賞に輝く事4回。 日本こけし工芸会同人 ページの先頭へ |
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![]() 平成8年度全群馬近代こけしコンクール 内閣総理大臣賞受賞作品 風の子 |
吉田多加志のこけし作り |
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| 吉田多加志の作品は、店頭で手に入る一般物と、創作物 に分けられるが、主力は欅を使った一品物の創作木人形である。 樹齢何百年もの太い欅を大体4等分し、一個一個手彫りしていく。 「いい加減な気持ちじゃ彫れないよ。年輪10センチ分が人間の 一生分に相当するんだから。」と、自然への優しさと自分への 厳しさが多加志の言葉から伺える。 欅はチェーンソーで切り、ロクロを使わず、ノミと木槌で形を作り、 彫刻刀で仕上げていく。 「木がそういう形になりたがっているんだと思う。」 多加志がこけしを彫る時、まずテーマを決めイメージを固めて から彫り始める。しかし、彫っていくうちに節などにぶつかり、 それを避けるために形を変えざるを得なくなることがある。 すると、結果的にそのほうがよいものになるというのだ。 「私が間違った方向に彫り進んでいると、そっちじゃないよ、 こっちを彫ってくれと木が言っているようだ。こけしを彫るのに 大切なのは、木との対話なんだ。」 吉田多加志の創作こけしは、前衛的で、伝統とは少々 かけ離れているのかもしれない。しかし、その精神は自然と 共存していた時代のものと何ら変わることはない。 「木を削ったり、こけしを造ったりするのは木の浪費じゃないか。 緑を損なう事じゃないか。と言う人がいます。私は木に仕事を させてもらっていますから、木や自然の味方です。木の年輪に 負けないような作品を作っていきたい。」 ページの先頭へ |
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