●略歴
●吉田多加志のこけし作り
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●吉田多加志木人形展(平成12年9月)(Photohighwayのページへ)

略歴

きさらぎ
吉田多加志(よしだたかし)

 昭和23年6月群馬県桐生市に生れる。
 県立桐生工業高校紡織科在学中、デザイン、色彩等を学ぶ。
 卒業後、会社勤めの後、53年に30歳で小林伊之介に師事し
 創作こけしの制作を始める。57年全国近代こけし展にて
 「きさらぎ」で文部大臣奨励賞を受賞。以降、全群馬近代こけし
 コンクールでは、最高賞の内閣総理大臣賞に輝く事4回。
 日本こけし工芸会同人
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平成8年度全群馬近代こけしコンクール
内閣総理大臣賞受賞作品  風の子

吉田多加志のこけし作り

 吉田多加志の作品は、店頭で手に入る一般物と、創作物
に分けられるが、主力は欅を使った一品物の創作木人形である。
 樹齢何百年もの太い欅を大体4等分し、一個一個手彫りしていく
「いい加減な気持ちじゃ彫れないよ。年輪10センチ分が人間の
一生分に相当するんだから。」と、自然への優しさと自分への
厳しさが多加志の言葉から伺える。
 欅はチェーンソーで切り、ロクロを使わず、ノミと木槌で形を作り
彫刻刀で仕上げていく。
 「木がそういう形になりたがっているんだと思う。」
多加志がこけしを彫る時、まずテーマを決めイメージを固めて
から彫り始める。しかし、彫っていくうちに節などにぶつかり、
それを避けるために形を変えざるを得なくなることがある。
すると、結果的にそのほうがよいものになるというのだ。
 「私が間違った方向に彫り進んでいると、そっちじゃないよ、
こっちを彫ってくれと木が言っているようだ。こけしを彫るのに
大切なのは、木との対話なんだ。」
 吉田多加志の創作こけしは、前衛的で、伝統とは少々
かけ離れているのかもしれない。しかし、その精神は自然と
共存していた時代のものと何ら変わることはない。
 「木を削ったり、こけしを造ったりするのは木の浪費じゃないか。
緑を損なう事じゃないか。と言う人がいます。私は木に仕事を
させてもらっていますから、木や自然の味方です。木の年輪に
負けないような作品を作っていきたい。」
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